ホーム“苦手”の見方
学びの背景 ⑤

苦手って、
ぜんぶ直さなきゃダメ?

苦手なことを前にすると、つい「がんばって克服させなきゃ」と思ってしまうもの。でも、苦手とのやさしい付き合い方も、きっとあります。肩の力を抜いて、いっしょに考えてみましょう。

お子さんの苦手にやさしい目で寄りそう親子の時間

「苦手なことこそ、ちゃんと克服させてあげたい」——親なら、自然とそう願うものですよね。もちろん、苦手なことも練習を重ねれば「できるように」なっていきます。ただ、ここでひとつ、肩の力を抜いてほしいお話があります。苦手をゼロにすることだけが、唯一の正解ではない、という見方です。

「できるようになる」と「得意になる」は、少し違う

たとえば、計算が苦手だった子が、毎日の練習で人並みにできるようになったとします。それはとても素敵な成長です。一方で、その子の根っこにある「イメージで考えるのが好き」という思考の傾向は、そのまま残っていることが多い、とも言われています。つまり、「できるようになる」ことと「もともと得意」ということは、別のもの。どちらが良い・悪いではなく、その子の自然なスタイルは、ずっとその子の持ち味なのです。

無理のしすぎには、やさしい目を

苦手なことばかりを、長い時間、無理に続けると、心が疲れてしまうことがあると言われています。「がんばること」は大切ですが、お子さんの表情がくもってきたら、それは少し立ち止まるサインかもしれません。苦手とは、ほどよい距離で。それも、お子さんを守るひとつの愛情です。

おすすめしたい、ふたつの工夫

苦手との付き合い方として、わたしたちがやさしくおすすめしているのが、次のふたつの考え方です。どちらも「苦手をなくす」より「得意を活かす」に、そっと軸足を置いた工夫です。

苦手は「最低限」でいい

苦手なことは「最低限できればOK」と割り切る。必要以上に時間とエネルギーを注ぎすぎず、お子さんの心の余白を守ってあげましょう。

得意を「まんなか」に

その子が自然と夢中になれることを、毎日のまんなかに。得意で自信がつくと、苦手にも落ち着いて向き合えるようになることがあります。

得意なことに夢中になり、のびのびと過ごすお子さん
得意を、まんなかに。

「得意を伸ばす」と、心の満足にも

自分の得意・好きなことに取り組む時間は、人の心の満足感とゆるやかに結びついていると考えられています。実際に、皮膚紋理学と多重知能理論にもとづく評価と、人の“生活満足度”との関連を扱った査読研究も報告されています(黄ほか, 2025)。「苦手の克服」だけにとらわれず、その子の得意に目を向けてあげること——それは、お子さんが自分らしく、心地よく過ごすための、ひとつのヒントになるかもしれません。

出典:황금옥ほか「피문학과 삶의 만족도에 대한 연관성 연구 / A study on the relationship between Life Satisfaction and Dermatoglyphics」Journal of Korean Institute of Intelligent Systems, Vol.35, No.4, 2025, pp.355-363(DOI: 10.5391/JKIIS.2025.35.4.355)

得意なことに夢中になり、のびのび過ごすお子さんと家族

苦手を無理にゼロにしようとするより、得意や「好き」をまんなかに置いてあげる。そうして自分らしく過ごす時間が、心の満足にもゆるやかにつながっていきます。お子さんがのびのびできる場所を、いっしょに見つけていけたら嬉しいです。

鑑定の時間で、お渡しできること

FPP指紋鑑定®では、お子さんの個性の“傾向”をやさしく言葉にします。「ここは苦手だけど、ここが得意かも」と知ることで、苦手と上手に距離をとりながら、得意をのびのび伸ばす——そんな関わりのヒントをお渡しできたら嬉しいです。お子さんの学びや発達について気がかりがあるときは、専門の医療機関・相談窓口にもご相談ください。

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「うちの子の個性、知ってみたいな」
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